【飲食店営業許可】【静岡県でキッチンカーをはじめたい!】

レストランやカフェなどの店舗を構えて営業を開始するには、

資金的にそれなりのコストがかかってしまいます。

まずは店舗開業に比べ安価ではじめられるキッチンカーから始めてみるのも良いかもしれません。

・イベントに出店してカフェみたいなお店をやってみるのもいいでしょう。(許可

自営のパン屋さんがイベントに出張サービスとかもありですね。(届出

自家製のこだわりから揚げをキッチンカーで提供したい。(許可

・山間部に住む高齢者などへ移動スーパーで応援したいなど。(届出

・キッチンカーの強みである移動手段を武器に、営業戦略も多岐にわたります。

ここでは、キッチンカー開業までの流れを簡単に説明します。

その前に、許可届出について

飲食店営業許可などの許可については、審査の結果によっては不許可になる場合もあります。

それに対し、許可・不許可の審査の必要のない届出は、書類を提出し受理されれば完了です。

調理行為がなく、既製品をそのまま販売する場合は営業の届出になります。

開業までの流れ

1,事前相談

   まずは保健所に行き事前に相談してから準備しましょう。

2,申請準備

  ・申請に必要な書類と設備を用意

  ・水道検査は事前に検査機関で実施

  ・車検証のコピーを用意

  ・令和5年12月から事業承継を行った場合、譲受人は営業許可を得ることなく、

   届出により営業者の地位を承継できるようになりました。

3,申請手続きと書類審査

 必要な書類等は以下の通り

 (1)申請書

 (2)平面図

 (3)食品衛生責任者の資格証

    調理師や製菓衛生師などの免許証

   (申請時に未取得の場合は、誓約書を提出して後日、養成講習会を受講すること)

 (4)手数料(現金のみ)

 (5)登記簿謄本(法人の場合)

 (6)車検証のコピー

 (7)誓約書

 ※貯水タンクに、水道水以外の水(井戸水等)を入れる場合は、水質検査が必要

4,施設調査(設備)

   申請手続きのすぐ後に、続けてキッチンカーの設備確認をします。

キッチンカーに必要な設備

1,床・壁・天井が、外部と区別され清掃しやすい材質になっていること。

2,給廃水タンクの容量が営業内容に適した容量になっていること。

3,水栓の構造がレバー式等で手指の再汚染防止の構造になっていること。

4,差出し窓口が外部からの汚染を防止する窓や網戸が設置されていること。

5,営業許可証交付 

  1週間ほどの期間で許可証交付証が送られてきたら、それを持って保健所の窓口に行き許可証を受け取る

6,営業開始

  営業開始後はHACCP(はさっぷ)に沿った衛生管理が義務付けられています。

  ・手洗いが不足しないよう注意する

  ・調理中は窓を閉めて作業する

  ・直前に加熱する食品にする

  ・できる限り、工程が簡易なものにする

  ・既製品を使い工程を減らす

  ・作り置きをしない

  ・持ち帰らせず、その場で食べてもらう

許可条件・給廃水タンクの容量による違い

40L・・・自動車による飲食店営業(簡易な営業)に限る

      焼き鳥、フライ、たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、たい焼きなどの単一品目

      既製品の加温・盛り付け。半製品の最終調理。既製品の飲料を提供。などの簡単な調理

80L・・・自動車による飲食店営業(比較的大量の水を要しない営業)に限る

      焼き鳥、フライ、たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、たい焼きなどの複数品目

      既製品の加温・盛り付け。半製品の最終調理。既製品の飲料を提供。など2工程までの簡単な調理

200L・・自動車による飲食店営業(比較的大量の水を要する営業)に限る

      複数品目を衛生管理可能な範囲で選択。

      複数工程の調理を衛生管理可能な範囲で選択。

その他

許可期限・・・5年間

営業範囲・・・静岡県内

食品衛生責任者になるための資格

      調理師、製菓衛生師、栄養士、食品衛生管理者、

      食品衛生責任者養成講習会(有料講習)の修了者など

まとめに

キッチンカーの開業率は、ここ数年増加傾向にあるようです。

その反面で廃業率も増加しているのも事実です。

好きな時間に、好きな場所で営業ができるキッチンカーは夢のあるお仕事です。

成功の秘訣は開業費用を抑えてミニマムにはじめるのがポイントです。

キッチンカーのレンタルサービスもあるようなので、

最初はレンタルでいろいろ試行してみるのも良いかもしれません。

キッチンカー開業に関するお悩みは、当事務所へご相談ください。

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