
カップルが付き合いはじめて、結婚の2文字を意識し始めた場合、
お互いに考えることは「この人と一緒になって本当に大丈夫なのかな?」
誰もがそんな心配をするのではないでしょうか?
そのような心配事を安心感に変えてくれるもの、
それが「婚前契約書」です。
では結婚契約書とは、どのようなものなのか解説していきます。
婚前契約書とは?
結婚生活は決して楽しいことばかりではありません。
いきなりマイナス思考な話ですみません。しかし、
夫婦で日常生活を送るためには、お互いのことを理解し、
婚姻生活が末永く続くように、約束事を決めておくことも大事です。
付き合いはじめたばかりは、愛情で盛り上がっていても、
何年か経過すると、その熱も冷め、
互いの嫌な部分が見えてきたり、
親族との付き合い方にストレスを感じたりと、
夢に描いた幸せな結婚生活とは全く違うと感じることも、、、
そんな時に、結婚相手に対して、
「結婚したら〇〇してくれるって言ってたのに・・・」とか、
「義母さんに〇〇しないように言ってちょうだい」とか、
夫婦喧嘩の火種となってしまうこと、間違いなしです。
婚前契約書は、そんな未来を冷静に予測して、
事前にトラブルを予防するために作ることができます。
また、最悪「離婚」という事態になった場合に備えて、
財産分与、養育費、慰謝料なども取り決めておくことも可能です。
取り決めておく内容は?
婚前契約書で取り決めておく内容に、特に指定はありません。
二人で話し合い、どのような内容で約束事を決めることができます。
但し、公序良俗に反することや違法行為を助長する内容は無効となります。
主に以下の取り決めが考えられます。
(1)家事・育児の分担
共稼ぎの家庭が増えている中、家事・育児に関する負担も
公平に分担することで、円満な家庭生活が期待できます。
(2)財産管理
婚姻前の個人的財産と婚姻後の収入の何%かは特有財産としたり、
お互いの婚姻後の収入の何%は特有財産とするなど、
明確に分けて財産管理することで、個人の権利を守ることができます。
(3)不貞行為やDVに備える
結婚相手の不貞行為やDV、モラハラなどに対して、
予め慰謝料を決めておくことで、抑止力になります。
(4)親族との関わり方
婚姻生活では、夫婦間だけでなく、親族との関係も必要になってきます。
昔の日本では、個人でなくお家柄が重要視されていて、
親族との関わり方が、
避けることのできないものとされていた風潮があります。
場合によっては、というか個人的にはというか、
できれば避けたいといった方もいますので、
相手方との話し合いにより、距離を保ったお付き合いにするなど、
取り決めておくことで、後のストレスを軽減することも可能です。
(5)その他
特に決められた内容がないため、オリジナルの項目があっても構いません。
しかし、あれもこれもと入れ込みすぎると、
お互いが窮屈に感じたりするので、
適度な分量にしておいた方が良いでしょう。
婚前契約書は自由に作ることができ、将来の安心に繋がるツールとして有効です。
未来を誓うカップルにお勧めの契約書です。
興味関心ありましたら是非ご相談ください。
婚前契約書に関するお悩みは、お気軽に当事務所へご相談ください。