【契約書】婚前契約書に入れる内容とは?

結婚を考えたときに、婚姻契約書を作ることが有効です。

婚前契約書を作るために、話し合うことで、

お互いをより理解し、価値観の違いや、

将来の生活設計などを共有することができます。

でも、契約書と聞くと堅苦しく重いというイメージがあり、

どんな内容のものにしたら良いのだろう?

そう疑問を持たれる方もいらっしゃいます。

ここでは基本的な婚前契約書の内容について解説します。

家事育児の分担

婚姻生活で、避けることのできないものに家事や育児があります。

共働きの家庭が増える現代では、

家事や育児の分担に関する不平等感からのトラブルが増えています。

家計を支える収入面と、毎日の家事育児の負担とのバランスを考え、

公平性が保たれるように気をつけたいものです。

特に育児に関しては「育児休暇取得」の積極的な推進が図られ、

社会的にも男性の育児参加は当たり前という環境になってきています。

親族関係について

結婚とは夫婦になる二人だけの問題ではなく、

両親や祖父母や兄弟姉妹などの親族との関係もはじまります。

人によっては、コミニュケーションが苦にならず、

積極的に関わろうとするタイプの人もいれば、

逆に、あまり関わりたくないといった方もいらっしゃいます。

多様性の時代ですから、それぞれ理解し合うことが大切です。

婚前契約書の作成を通して、普段は言いにくいことも言いながら、

それぞれの気持ちや考え方を、確認してみる機会にしてはいかがでしょう。

財産に関すること

婚姻生活では、共有財産という考え方が存在します。

これまでの固有財産から共有財産の存在に戸惑うかもしれません。

一般的には、妻が財産管理の全てを担い、

夫には、「お小遣い」を渡している家庭も多いのではと思われます。

個人の財産と共有の財産とを区別して管理することで、

明朗会計で、お互いの信頼感にも繋がります。

もしも、離婚などの場合にも財産分与が容易になることも予想されます。

DV・モラハラ行為の禁止

DVやモラハラ行為は、離婚原因にもなる内容です。

そのような行為をしてしまった場合のペナルティを明確に記載するなど、

予め書面にしておくことで、抑止力にもなります。

夫婦間の問題は第三者の介入が難しいが故に、

DVやモラハラ行為は、表面に出ることが少なく、

どちらか一方が我慢したり、泣き寝入りしたりするケースが散見されます。

お相手の性格や行動のクセなどで、

結婚する前では、分からなかったことが、

いざ結婚した後に発覚するパターンもあります。

婚姻契約書を交わしておいたことで、

自身を守ることになる可能性もあります。

不貞行為の禁止

夫婦間の問題で、多くはこの不貞行為、浮気が原因によるものが代表的です。

異性との関係で、どこまでを浮気と定義するのか、

浮気が発覚したら、どのような対処をするにか。

浮気相手への対処方法や慰謝料なども含め、

取り決めをしていくことで、そのような行動の抑制効果が期待できます。

その他

婚前契約書に決められた項目はありません。

つまり自由にカスタマイズできる契約書です。

日本における婚前契約書の歴史はまだ浅いため、

法的な効力が有るか、無いかの判例は数少なく、

まだまだ未知数な部分もありますが、

日付や署名押印があることで、夫婦間での契約としては有効なものになります。

婚前契約書の黎明期とも言えるでしょう。

結婚を考えたら、お二人で自由に、

いろいろ検討してみることをオススメします。

婚前契約書に関するお悩みは、お気軽に当事務所へご相談ください。

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