
相続で悩むもののひとつに、不動産についての問題が存在します。
長年に渡る住宅ローンを返済しながら、やっと手に入れたマイホーム。
はたまた、先祖代々受け継がれた愛着のある邸宅だったりと。
いずれにしても相続問題では、この不動産をどうしたらいいのだろう?
そんなお悩みをお持ちの方も、多くいらっしゃることと思います。
不動産の分割方法
特に今、「家じまい」を考えています。という方は是非一緒に考えていきましょう。
相続人が複数人いるときは、不動産の分け方についてのトラブルが生じやすく、
トラブル回避のためには、生前に遺言書を書いておくことが必須となります。
そこで、主な不動産の分割方法としては、
1,売却して現金化して分けやすくする。(換価分割)
2,預貯金などが多く存在すれば、その分を含めて公平な分割をする。(現物分割)
他にも代償分割や共有分割がありますが、現実的にはこの2択になります。
相続について考えた時には、面倒な感情的なことは引っ込めて、
どこまでも合理的に考えるべきです。つまり公平であるべきです。
相続人に争いが起こらないようにすることこそが、遺言者が重視すべきことと言えます。
「家じまい」は、相続を考えたときに最適の生前対策になります。
では次に「家じまい」をしたら、終の棲家をどうするのかという問題について考えます。
ひとつには、不動産を売却してマンションへ転居する方法があります。
さらに「老人ホーム」への転居ということが考えられます。
老人ホームという選択
老人ホームには、健康型、住宅型、介護付きの3種類あり、
介護付きには、入居時自立型、介護専用型、混合型の3種類があります。
健康型有料老人ホーム・・・自立して生活できる高齢者が対象
趣味や交流を楽しむことを目的とした施設
身体機能や認知機能の低下した場合は退去を求められる可能性あり
住宅型有料老人ホーム・・・いざという時の生活支援のサービスが付加した施設
訪問介護や通所介護などの外部サービスの利用が可能
介護付有料老人ホーム・・・24時間体制で介護サービスを提供している施設
要介護認定を受けていることなどの入居要件がある場合が多い
安心度は高いが、費用的に高額になる可能性も高い
老人ホームにも様々な種類があり、どれを選んだら良いのかと、
ライフスタイルや費用面などを考え、慎重に検討しましょう。
「家じまい」した後の選択肢として、マンションや老人ホームなど、
いずれにしても、元気なうちに早めに準備を進めていくことをお勧めします。
遺言・相続に関するお悩みは、お気軽に当事務所へご相談ください。