【遺言・相続】「家じまい」について考えています。

相続について考えた時に、相続財産に不動産があるかないかは重要な問題です。

特に預貯金は少ないが、不動産があるという場合は、

遺産分割の方法について、相続人の間で揉めるケースが多く散見されます。

また、社会的には「空き家問題」などから、

不動産の相続登記が義務化になったことも話題です。

そんな中、「家じまい」について考えているという方も多くいらっしゃることと思います。

今までは、戸建ての一軒家に三世代で住んでいたけど、

祖父母が亡くなり、子どもは独立して家を出ていったなどで、

広い一軒家に老夫婦だけになり、

今までとは生活スタイルが変わってきたという方も少なくありません。

では、高齢者が一軒家に住み続けるリスクについて考えてみましょう。

一戸建てのリスク

長年にわたり住宅ローンを返済しながら、やっと手にしたマイホームですが、

高齢者になるとライフスタイルも変わり、そろそろ相続についても考えるようになってきた。

また、今までは家族が多かったから狭く感じた一軒家も、

最近では広く感じて寂しさも増してきた。

などなど・・・

では、そんな一軒家のリスクを考えてみましょう。

1,広い一軒家では、掃除や庭の手入れが高齢者には負担になる

2,家の中に階段やちょとした段差など、転倒する危険がある

3,一軒家は空き巣や強盗、振り込め詐欺のターゲットになり易い

4,相続の際に遺産分割で「争続」になりやすい

5,老老介護、孤独死になる可能性が高い

いかがですか。今までこのようなリスクを考えたことはあったでしょうか?

年を重ねてきた今だから、益々現実味を帯びてきた。という感じもします。

では、これらのリスクを回避する方法として「家じまい」について考えてみましょう。

「家じまい」から終の棲家へ

家じまい」をする際に大事なことは、終の棲家をどうするかという問題です。

終の棲家としての候補に挙がるのは、主にマンションか老人ホームではないでしゅか。

では、ここではマンションについて考えてみましょう。

終の棲家としてのマンション選び

高齢者の中には、長年住み慣れた一軒家を売却して、マンションへ住み替えるケースもあります。

では何故マンションが選ばれるのでしょう。

尚、マンションは個別な違いがありますので、あくまで一般論としてということになります。

1,高齢者に優しいバリアフリー

  車いすでも快適なエレベーターやスロープなどで、

  段差も少なく高齢者に優しい設計になっているところが多い。

2,セキュリティの高さ

  防犯カメラやオートロックなど、防犯意識の高い傾向があり安全性が比較的に高い。

3,管理人がいる安心感

  マンションの屋根や外壁やエントランスなどの共有部分は、

  基本的に管理会社が維持管理や清掃をしてくれます。

  そのため清潔感が保たれ精神衛生上にも良く、自身が清掃するという負担もありません。

  ただし、管理費や修繕積立金は負担しなければなりません。

4,交通の便がよく生活しやすい

  マンションの立地は駅から近い傾向にあります。

  そのため交通の便がよく生活しやすい環境にあります。

5,災害対策になる

  日本は自然災害の多い国であり、特に地震は頻繁です。

  マンションでは耐震性や防災設備が充実している物件が多く存在します。

  また、高層階に住めば、浸水被害のリスクにも備えられます。

マンション選びをする際には、以上のことに注意して検討すると良いでしょう。

ちなみに、エントランスに騒音に関することやマナー違反などに対する、

注意喚起文の貼り紙があるマンションは、

すでに住民トラブルが起きている可能性があるので、慎重に検討しましょう。

遺言・相続に関するお悩みは、お気軽に当事務所へご相談ください。

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